歯科矯正治療質問集:part3

『出っ歯』(上顎前突)について

 

一般的にいわれる『出っ歯』というのは、専門用語では『上顎前突』といい、上顎に比べて下額の前方成長が悪いタイプに多く見られる症状です。
この様に『出っ歯』ですと、笑ったり、話したりする際の見栄えが悪い。
上顎の前歯や歯ぐきがいつも露出しているので、虫歯・歯肉炎・歯槽膿漏などのリスクが高い。前歯が飛び出している為、何かにつけてぶっつけて歯に外傷を負う可能性がある。発音障害がでる。などが認められます。

 

出っ歯の一例

 

では、『出っ歯』の治療において何が一番重要かというと、顎の成長がある時期に、上顎と下顎の前後的な(水平的な)ズレを出来る限り解消しておく事が、第一のポイントです。小学生のうちに顎の水平的なズレを解消しておく事が、将来行なう最終治療をより簡単にします。
その治療の進め方は、『出っ歯』においては、上顎に比べて下額の成長が悪いタイプが多いので、最初の治療は小学生の1年生~4年生の頃に、下顎を前方に発育させるような治療をメインにおこなっていきます。

 

サービカルヘッドギア   ハイブルヘッドギア
 

 

上顎の大白歯に固定してあるチューブにヘッドギアを装着して、大白歯、又は上顎骨を後方or後上方に牽引して上顎骨の前方成長の抑制や、大白歯の後方への移動を行なう装置。装着するのは就眠時を中心に、1日8時間~10時間装着する。  

 

上記の装置などで、まずは、前方成長の悪かった下顎骨を、出来る限り前方へ発育させる様にしていきます。この治療を小学校の5年生頃までに行う事が出来ないと、歯を抜かないで『出っ歯』の改善を行なう事が少し難しくなってきます。これらの装置で、咬み合わせを浅くして、下顎が前方に出易い環境を整えてあげることが、非常に大切です。この治療がうまくいけば、かなりの確立で歯を抜かない治療の可能性が広がってきます。顎の成長がある時でなければ、出っ歯の治療も受け口の治療も良い治療は出来ないのです。
次に、下顎の前方成長促進だけでは改善出来ないような『出っ歯』の場合、第二段階の治療としまして、上顎骨の前方成長促進抑制をおこなっていきます。
小学生の高学年になりますと、『出っ歯』の子供たちは、上顎骨が前方へ成長してきて、出っ歯の傾向がさらに悪化する時期になります。この時期の上顎骨の前方成長を、どの様にコントロール出来るかが、『出っ歯』の治療の第二のポイントとなります。

 

スライディングプレート

 

上顎の大白歯に固定してあるチューブにヘッドギアを装着して、大白歯、又は上顎骨を後方or後上方に牽引して上顎骨の前方成長の抑制や、大白歯の後方への移動を行なう装置。装着するのは就眠時を中心に、1日8時間~10時間装着する。  

【フレンケル】
 
【バイオネータ】

 

上記のヘッドギアという装置を、自宅にいる寝ている時を中心に1日8~10時間装着すると、下顎の前方成長の治療と合わせて、かなりの確立で、上顎と下顎の前後的(水平的)なズレは解消する事が出来ます。